今までに試したコーティング剤としては3種類。
 

専用品である「PEにシュッ!」やKUREシリーズのシリコンスプレーやフッ素系のドライファストルブ。

DSC_0513

これら以外については使用していないので除外します。
 

まぁ、コスト面や入手のしやすさなどを考えれば、この3商品で十分でしょうね。
 

今回はこの3商品を使い比べてきて感じた最終結論についてまとめました。

3商品の違いについて

それぞれ、潤滑目的であることは間違いありませんが、商品毎に特徴があります。
 

一つ目は
 

フッ素系:PEにシュッ!・ドライファストルブ

シリコン系:シリコンスプレー
 

の違い。
 

コーティング剤としての成分の違いですね。
 

この素材の違いについてですが、PEラインへのコーティングという点を考えると、それほど大きな差はないと言えます。
 

ガイドに擦れ、水中での使用ですから、釣行終了時にはその効果は期待できない程度まで下がっています。
 

耐用日数は1日といったところです。
 

二つ目は
 

ドライ系:ドライファストルブ

ウェット系:PEにシュッ!・シリコンスプレー
 

です。
 

PEにシュッ!は常温で定着するフッ素系コート剤とのことですが、「定着」とはどういう状態をいうのでしょうか。
 

PEラインに吹きかけた翌日でも、ヌルヌル感はハンパねぇです。
 

要するにフッ素コートされたフライパンのようにはならないわけですね。
 

吹きかけたあとヌルヌルしないのは、その名の通りドライファストルブです。
 

一概にどちらが良いとかは言えず、こればっかりは好みの問題かもしれません。

PEラインのコーティングに求めること

皆さんがコーティング剤に求めることは何でしょうか?
 

耐久性を高める・飛距離を出す・ライントラブルを防ぐ、など色々な理由があると思います。
 

個人的には興味本位で「PEにシュッ!」を購入したのが最初で、特に理由があったわけではありません。
 

まぁ、当時使用していたPEラインがラパラのラピノヴァだったこともあり、コーティングが剥がれた状態における耐久性向上について期待していた面はありますが。
 

しかし、実際にコーティング剤により飛距離や耐久性などの向上に効果があるのか、と言えば難しい判断となります。
 

理由としては使用するPEラインの種類によって効果が異なる点と、釣行中にコーティングが弱くなる点です。

使用するラインの種類による違い

現在の一般的なPEラインにはコーティングラインとノンコーティングラインがあります。
 

ラパラのラピノヴァなどはコーティングライン、東レのシーバスPEパワーゲームなどはノンコーティングラインです。
 

コーティングラインはもともとコーティングがされているため、新品時にコーティング剤を使用しても意味がありません。新品時にはハリもありトラブルも起きにくいでしょうし、耐久性もあるでしょう。
 

よってコーティングラインにおいては多少使用した後、少し毛羽だってきた頃にコーティングを考えると思います。
 

しかし、毛羽だってきている以上、耐久性は落ちてきているのでコーティング剤を使用したからといって耐久性が向上することはありません。
 

いいとこ現状維持でしょうか。
 

逆にノンコーティングラインの場合にはコーティング剤を使用することでガイド等との摩擦が弱くなり、購入時の耐久性の維持が見込まれます。
 

ただし、ある程度使用し、毛羽だってきた状態であればコーティングラインと一緒ですので、コーティング剤を使用するなら新品の時から使い続けることが望まれます。
 

またコーティングラインにおいては価格が安い場合が多いので、コーティング剤などを使用せず、ラインを裏返したり、早めに巻き替えるなどする方がいいと思いますね。
 

よって、「ノンコーティングラインを使用する場合において新品時から継続して使用する」のであれば有効だと考えられます。

飛距離の違いについて

コーティング剤を使用することで摩擦が小さくなり飛距離が出る、と思いがちですが微妙なとこです。
 

通常50mの飛距離がコーティング剤を使用することで60mもルアーが飛ぶなら、コーティング剤は有効だと言えますが、そこまでの違いは体感上、ありません。
 

軽いルアーやバランスが悪いルアーなどの場合、空気抵抗の方がラインの摩擦よりも影響が大きく、飛距離の違いを感じることはありません。
 

鉄板系などであれば多少の違いを感じる場合があるかもしれませんが、それにしてもキャストでコーティングが剥げていくために、その恩恵は始めのうちだけとなります。
 

よって、「コーティング剤による飛距離の伸びは期待しない」ほうがいいでしょうね。

ライントラブルの防止として

荒川においては荒川GTとの死闘により、ラインの食い込みが起こるケースが想定され、そのダメージ軽減のためにコーティング剤を使っている方もいらっしゃいます。
 

バックラッシュ対策として使用している方もいるかもしれませんが、シーバスにおいてはスピニングリールがメインなので、それほどコーティング剤の重要性も高くはありませんね。
 

実際にはPEラインのトラブルとして一番多いのはラインのロッド絡みでしょうか。
 

今どき、スピニングリールでのバックラッシュをする人も少ないでしょうしね。
 

さて、ルアー交換時などにラインがロッドティップに絡んでイライラした、なんてことは誰もが経験していると思います。
 

このライン絡みという点において、個人的には有効だと考えます。
 

コーティングされていない状態だとラインが水を含むため、ロッドにへばりつきやすくなります。
 

コーティング剤を使用してると、ラインが水をはじくためにロッドへのへばりつきが減り、ライントラブルが減少してくれます。(撥水性)
 

このような用途においてはコーティングが剥げたコーティングライン、ノンコーティングラインともに有効でなないでしょうか。
 

ただし、長時間の釣行では効果がどんどん小さくなりますが。

ノンコーティングラインの汚れ防止には効果的

自分が使用している東レ:シーバスPEパワーゲームにおいてはラインカラーがホワイトということもあり、濁りが強い場合にはラインが茶色く汚れてしまいます。
 

モロ汚れた状態だと、FGノットを組む際などラインを口にくわえるのも躊躇いますよね?
 

しかし、コーティング剤を使用することで、そのライン汚れを軽減してくれる効果があります。

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現在の汚れ状況:
台風直後の泥濁り使用後、荒川上流で1回使用した東レ:シーバスPEパワーゲーム
 

まぁ、写真なので何とも言えませんが、個人的にはかなり汚れ防止に役立っていると思います。
 

結局、どれがお勧めなのか


今までの内容から考えると、コーティング剤の使用目的は何らかの性能アップではなく、「快適に釣りをするため」となります。
 

ですから過大な期待は禁物なものだと思ってください。

さらに、現在使用しているPEラインが東レ:シーバスPEパワーゲームであるということ。
 

そのことを踏まえて、どれか一つを選ぶとすれば、「KUREシリコンスプレー」です。

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理由その1:値段が安い

KUREのシリコンスプレーやドライファストルブはホームセンターでも購入できる商品で、価格も非常に安いのが特徴です。
 

要するにコスパが良いわけです。
 

コーティング剤に機能・性能を向上させる大きな効果を認めない以上、価格が高い商品を選択する理由が見つかりません。
 

そのため、専用品である「PEにシュッ!」はお勧めできない商品となります。

理由その2:ヌルヌル感がある

コーティング剤を使用し始めた当初、その使用感でもあるヌルヌルに悩まされました。
 

当時はラインだけではなくロッドにまで使用していた関係で、おそらく適量オーバーだったのでしょう、釣行中において不快感しかありませんでした。
 

しかし、ラインだけに使用することでその不快感からは解放されました。
 

まぁ、多少はヌルヌルを感じますが慣れてしまうレベルです。
 

それに比べ、ドライファストルブは「ドライ」というくらいですから、スプレー後にフッ素感が分かりにくく、効果があるのかないのか分からないという面があります。
 

そのため、使っても使わなくても関係ないとも言え、だったら使う意味が無くなってしまいます。
 

要するに、精神衛生上、少しぐらいヌルヌルしてた方が安心するということ。

理由その3:撥水性

実際はそれほど変わらないのですが、シリコンとフッ素を比べた場合、若干ですがシリコンの方が撥水性に優れます。
 

ロッドティップへのライン絡みを防止するという点から考えると、この撥水性はポイントとなり、シリコンスプレーが有効と考えられるのです。

快適に釣りをするという側面から考えると、少しでも撥水性が高いシリコン系の方がいいということですね。

PEラインとの相性も含めた最終結論

ラインコーティングというくらいですから、コーティング済のラインに対しては不要であるというのが個人的な見解です。
 

コーティングラインの場合、価格が安いものが多く、ラインブレイクなど耐久性のことを考えると、コーティング剤などを使用するよりも早めに交換した方がいいでしょうね。
 

逆にコーティングしていないPEラインについては、ライントラブル防止や耐久性の向上などが見込めるので、コーティング剤の使用をお勧めします。
 

ノンコーティングラインとしては東レ:シーバスPEくらいしか使用していませんので他は分かりませんが、このラインとコーティング剤の相性は良いと思います。
 

実際に「PEにシュッ!」との相性はいいと、ナチュラムあたりに書いてあったような。
 

コーティング剤を使用しないとしても東レ:シーバスPEはコストパフォーマンスに優れたラインだと思いますし、お勧めできるPEラインだと思います。
 

by カエレバ


参考価格では6,000円程度するラインですが、実売価格としては3,000~3,500円程度で購入できますし、シリコンスプレーと併用することでラパラのラピノヴァあたりに比べたら、倍くらいは長持ちしそうです。(実際に使用した感想として)

結論!
 

PEラインのコーティングには、東レ:シーバスPEパワーゲーム&KUREシリコンスプレーの黄金コンビで決定!



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記事ここまで。お読み頂きありがとうございました。


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